原材料紹介
田七人参粉
田七人参とは
田七人参は三七人参とも呼ばれていますが、漢方の処方では人参三七または田三七、広東、広西では田七と記載されるもので中国雲南省の特産で、人参属の中でも特別の貴重品であります。
葉っぱは、高麗人参に似ていますが、根は黒褐色の紡錘形でゴツゴツしていて、硬いものです。種をまいてから三年~七年後に収穫できることから、この名前が付いたともいわれ、地元の雲南省ではお金に換えられないくらい貴重な秘薬との意味が含まれるために「金不換(キンフカン)」という別名も残っています。
七年間も土の中に育っていることから、土の養分を目いっぱい吸収しています。ですから、田七人参には栄養分がいっぱい詰まっています。
400年前、中国で完成した有名な薬物書「本草綱目」には、三七人参の項に“三七人参の性質:温和、無毒。止血、消炎止痛。血液循環障害を改善する作用がある“と書かれています。
一方、紀元一世紀頃、中国初の本格的医薬書「神農本草経」ができました。「神農本草経」では、生薬を、上薬、中薬、下薬に分けています。
上薬というのは、「命を養う」つまり不老長寿の薬で、いくら飲んでも副作用がなく、何年飲んでも構わないものです。
中薬は、病気になっていない人が健康増進に使い、病気を阻止し、衰えを補う作用もあるが、毒になる場合もあるので使用法をよく知っておく必要のある薬です。
下薬は、病気にかかった人が、病気を治すために飲むので、毒が多いので長く飲むものではない、としています。
田七人参の別名
山漆(サンチイ)、金不換、田三七、草三七、参三七。
田七人参の産地
田七人参は地域性品種であり、北緯23.5°付近/標高1200-2400mの弱酸性土壌だけに植えます。
主な産地は、ベトナムとの国境に近い雲南省の文山県とその周辺、広西省の少数区域に限られています。
田七人参の収穫期
原植物は多年生草木です。
その栽培は容易でなく、たいへんに年月がかかります。ふつう種をまいてから三年~七年後に収穫できます。花が咲く前に堀上げたモノは質と量が充実しているため、上等なもので「春三七」と呼ばれ、11月ごろに種が熟した後に掘り上げたモノがもろく、質が落ちるため、これは「冬七」と呼ばれています。
田七人参の加工
掘り上げた田七根の泥を落とし、主根、根茎、ヒゲ根を三つに分けて切ります。天日乾燥またはソーラー乾燥にします。
主根(現地は「三七頭子」と呼ぶ)を半分乾燥した時、手でこすってもみ乾燥するまで、毎日繰り返し干しながら手でこすってもみます。でき上がった半製品は「毛貨」と言います。さらに、この乾燥した根を麻袋に入れ、ロウを加えて、左右に大きく揺り動かすことによって、根表面が黒くなって、一層光沢を発する製品ができ上がります。
田七人参の品質
根は紡錘形と円柱形に類似して、長さは1~6 cm、直径は1~4 cm、表面色は光沢がある黒色(完成品)と薄黄色(毛貨 )、上部には根茎の切り口の痕、周囲には瘤状の突起物、側面には枝根の切り痕があります。
根体の重みがあり、質が硬く、切断し難いです。切断面は光沢のある薄黒色、薄緑色または薄褐色に見えます。中心の木質部はやや放射状の紋が確認できます。匂いが薄く、味はかすかに甘く、苦みをともないます。田七根は「銅皮鉄骨、獅子頭」(皮は銅の如く、芯は鉄の如く硬い、形は獅子の頭に似ている)との評判で知られています。
田七人参は、主に頭数(根の個数)で、品質ランクを表示しながら取り引きされます。20頭、40頭、80頭、120頭のランク順位によって、人参サポニンなどの含有成分量も違い、キロ単価も違います。
▲ 20頭 (根)
▲ 40頭 (根)
▲ 80頭 (根)
▲ 120頭 (根)
弊社では、指定20頭の田七人参(姿品)を直輸入しています。
また一般的に田七人参は中国で粉末加工されたものを日本に輸入されていますが、これではどのような田七人参が混じっているか確認する事ができません。
田七人参の主な成分とその働き
人参サポニン:
サポニンというのは配糖体の一種です。配糖体とは、糖と他のものが酸素を仲介にして作ったもので、多くの種類があります。
現在解明されている人参サポニンは、10数年前、元東京大学の柴田承二博士が、高木教授らと共同研究で、14種を解明し、その化学構造を解して、これらを総称して“ジンセノサイド”と呼び、さらにこれらのサポニンの一つ一つにジンセノサイドRa・Rb1・Rc・Rd・Re・Rf・Rg1・Rg2・Rhなどの名称を付けています。ではこれらのサポニンはどんな働きをするのでしょうか。
ドイツのギンスブルク博士は、オスの鼠に人参エキスを注射し、三週間後に精嚢の重量が40%増えたと発表しています。
ブルガリアのベトコフ博士は、人参エキスを与えられた鼠が、副腎皮質から、グルココルチコイドの分泌が増え、ストレスに対し、生体防衛反応を促進させる効果があったことを報告しています。
ロシアのブレフマン博士は、人参の免疫力強化作用、作業能力増進作用、性腺発育促進作用、血糖値降下作用などがあることを証明しています。
近畿大学東洋医学研究所の有地滋教授らは、人参サポニンを組織培養した、肝ガンにふりかけたところ、ガン細胞が変形、やがて正常になったことを確認しています。
こうした抗ガン作用の研究は、1978年ガン学会でも、東京大学、東邦大学から鼠を使った制ガン実験が発表され、富山県立中央病院の村田外科部長はガン患者に人参サポニンを濃厚に含む人参抽出エキスを投入して、約70%の患者にガンの進行を抑制した報告しています。
東京大学の高木教授らの研究では、ストレス性の胃潰瘍にすぐれた治療効果があることを動物実験で認めていますが、前出の、ブルガリアのベトコフ博士の実験とあわせて、ストレスに対する防御作用が増進することを示しています。
さらに高木教授らは、タンパクの生合成を高める作用が強いことを確認し、同じように、富山医科薬科大学の大浦彦吉教授は、副腎皮質ホルモンであるコーチゾンが、人参によって分泌量が増えた例を報告し、そのほかにもDNA及び、タンパク合成促進作用のあることを発見しています。
このほか、神戸大学や群馬大学から不妊症と見られた男性患者が、人参によって精子が増えたことを報告しています。
こうなってくると、人参はそれこそ万能薬になってくるわけですが、これはDNA(デイ・オキシ・リポ核酸)やタンパク代謝などの、細胞レベルで活力を与えるものが、サポニンに含まれているということになりそうです。
人参抽出エキスを四ヵ月間貧血患者に与え約40%の患者に赤血球、血色素、血小板の増加が認められた報告があり、貧血治療に期待されます。
血圧に対する人参の作用として、日生病院山本昌弘博士は高血圧患者74例中血圧下降40例、上昇5例、変化なし29例の報告があると記し、松山日赤病院金子博士は降圧効果を認めているのに対し、血圧の上昇を認めた報告もあり、上昇させるか下降させるかについては現在なお議論が分かれています。
低血圧患者35例中上昇14例、下降2例で、正常血圧者では206例中血圧下降4例、上昇7例と前出の日生病院山本博士が記しており、低血圧の場合四割の症例に上昇が認められ、正常血圧者でも約2%の症例に血圧下降を、3%強の症例に上昇を認めたわけです。
また、人参は高血糖状態では血糖下降効果があるが、正常の血糖状態では下降効果は生じないのです。さらに人参のサポニンはコルチゾンによる副腎の委縮を防ぎ、副作用を予防するのです。
ロシアのブレフマン博士は、結論として“人参は、生体に対する外部からの種々の悪影響に対して、生体の抵抗力を増大せしめ、生体を正常な状態に戻す力をもつ”と言っています。
前出の近畿大学の有地滋教授や大阪大学の北川教授、愛媛大学の奥田教授、静岡薬大の滝野教授らは、サポニンの研究において、いくつかの事柄をまとめました。
① 脂質の酸化抑制。
② 血清脂質の改善。
③ 過酸化脂質の上昇抑制と分解促進。
④ 肝機能の改善。
ということは、すでに述べてきたように、ガンをはじめ多くの成人病(生活習慣病)を防ぐとともに、プロポーションや美しい肌のよみがえりにサポニンは大変役立つということになります。
田七人参粉末の原料
弊社の田七人参粉末は、指定20頭の田七人参(姿品)を原料としています。
▲ 使用原料「田七人参」 1頭の重量:30g
田七人参粉末の加工工程
精密設備(日本国内)で超細密粉砕、殺菌 ▲
国内の粉粒体機械総合メーカーで、超細密粉砕及び殺菌した100%の粉末です。
(添加物や着色料や抽出物などは、一切使用しておりません。)
人参サポニンと残留農薬の検査
▼ 人参サポニン 合計:10.5g/100g
▼ 残留農薬 結果:検出せず
田七人参粉の規格
規 格 項 目 | 規 格 値 |
---|---|
品 名 | 田七人参粉末 |
原産地 | 雲南省文山県 |
原 料 | 田七人参根(20頭) |
外観・性状・味 | 浅い褐色粉末で、独特の苦味がする |
粒 度 | 80~100メッシュPASS相当 |
人参サポニン(Rb1・Rg1) | 10%以上 |
乾燥減量 | 10%以下 |
重金属(Pbとして) | 2.0ppm以下 |
一般生菌数 | 1000個/g以下 |
大腸菌群 | 陰性 |
カビ菌 | 陰性/0.1g |
ヒ 素 | 5ppm以下 |
BHC | 検出せず | DDT | 検出せず | アルドリン・ディルドリン | 検出せず | エンドリン | 検出せず |
包装 | 外:AL袋 内:PE袋 |
内容量 | 1㎏/袋 ・ 10㎏/CT |
健康の身体づくりに様々な効果
◎免疫力を高める効果
◎血流を改善する効果
◎血糖値を下げる効果
◎血清脂質の改善効果
◎赤血球、血色素、血小板の増加効果
◎降圧効果
◎貧血治療効果
◎肝機能を高める効果
◎副腎の委縮を防ぎ、副作用を予防する効果
◎性腺発育を促進する効果
◎ストレス性の胃潰瘍にすぐれた治療効果
◎タンパクの生合成を高める効果
◎過酸化脂質の上昇抑制と分解促進の効果
◎生活習慣病の予防・改善効果
私たちの体内では、血液の循環によって全身の細胞に酸素と栄養が運ばれています。田七人参に含有するサポニンなどの成分は、血液をサラサラにし、血流を改善するチカラがあります。ですから、血液の循環をはじめ、多くの成人病(生活習慣病)を防ぐとともに、プロポーションや美しい肌のよみがえりに田七人参サポニンは、大変役立つということになります。
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