「陰陽五行による経済予測」

スージイ・ヤン著 株式会社JMC刊 1994

¥5,000
246頁上製


「景気」「金利」「日経平均株価」「円レート」などを陰陽五行による盛衰の波によって分析し、予測する。
国民所得の5要素と対比させて経済を分析、予測する。また社会変動・政治などの動きを五行の相克関係で裏付け予測する。

基本的な社会の動きの原因を自然の盛衰によっていると仮定、それを過去のデータによって裏付け、整合性を問い、予測に挑戦する。

1994年に出版され、1996、97、98年の金融波乱を予測し、警告。

相対的な要素の影響を分析している西欧経済学とは決別、自然の絶対的、恒久的な動きのパターンに社会全体の動きも左右されるのであるとする新しい経済学である。
ことに予測にたいする期待・要望に応えられるかの試論である。
四柱推命・気学の基礎知識に加えて経済学の基本的な考え方を総合的に理解できる。

株価については、気学の説明を基本に9個に分類し、特長付けて代表的な銘柄についての過去の周足グラフでその整合性を研究している。

社会の動き、例えば湾岸戦争の起きた時期を陰陽五行によるカレンダーによって解釈するとその紛争の性質、次にこのような大きな紛争がいつ起こるかを予測することができる。

また景気の予測では、月刊誌「THE21」1994年5月号及び
金利の予測では、月刊誌「日経マネー」1997年4月号の記事が有る。



研究ノート (November 24, 1998 追加)

「陰陽五行による国際紛争の研究」  スージー・ヤン

1998年8月に起きた火ダネは1999年2月に拡大する

 地球上に紛争が起こる時・収まるときは紛争国間事情はもとよりであるが自然が起こすリズムが存在するのではないだろうか。
 人を争いの狂気に陥れるグローバルなリズムが、又、まとめようと働きかける自然の欲求が高まる時があると仮定して、そのリズムを天干・地支・九星を使って国際紛争の経緯を追ってみた。(表一、二参照)
 では陰陽五行での紛争の見方を説明しよう。
“辰”は十二支の一つで、争いの象として古くからみなされてきた。
 紛争の経緯を追っていく上で、特徴的な動きは地支の“辰”と“酉”にある。いわば暴れん坊(辰)がいつ生まれて、いつ活発化するのか、なだめる母親(酉)はいつ効力を持つのかである。地支の動きの暦でいままでの紛争の経緯を説明してみよう。(図一参照)

図一はここをクリックしてください。
 図一を見ながら表一と比較してゆくと、紛争は暴れん坊の“辰”が現れる“申”の時(月で言えば8月(図一の*1印)、年で言えば1908年等)から始まり、眠りから覚め(陽道に出るとき月で言えば1月)、活発化する。“寅”の時(東へ出るとき、月で言えば2月、年で言えば1914年等)に大戦が起こっていることが判明する。
 大戦が終息するときの“酉”は秋を現しており物事が終息し、収斂するときをあらわしていて金性の最盛期である。母親の“酉”が世界を満たすとき(中央に出る時、つまり暦で酉の月や酉の年 図一の*2印)、暴れん坊の“辰”は眠りの中(陰道中)安楽の境地(西)をむさぼんでいる。“酉”が現れて、次第にその力が強くなり、第二次世界大戦や中東紛争の収拾のように(東から東南、中央の順)紛争の終結も次第に整って来るとみる。図一では*3印・*1印・*2印を参照(表二参照)
 その暴れん坊“辰”と母親の“酉”に性格付けしているのが九星(一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星)である。
三と記してある三碧木星は伸張を意味し、利権拡張戦であり、六は六白金星で統治を意味し、宗教・思想の対立であり、九は九紫火星で名誉を意味している。“辰”に三、六、九が共に暦に現れる場合、これらはいままでの紛争の性格に当てはまる。一方、“酉”と共に現れる一、四、七の、一白水星は“愛”を、四緑木星は“整う”を、七赤金星は“喜ぶ”を意味している。地支の12個と九星の9個は付随して経緯してゆく。組み合わせは36通りある。表一、二は“辰”と“酉”に関連するところのみを取り上げて有る。暦の地支と九星の外に示されている天干は詳しい説明を省く。(例えば争いが発現するときは陽の気(甲・丙・戊・庚・壬)であるし、終息するときは陰の気(乙・丁・己・辛・癸)等を示している。初めは“甲”、最盛期は“丙.丁”の火気で、終わりは“癸”の水気である。)
 大きな戦争は発端、経緯と終息が記録されているので暦との関連がわかりやすい。それに反して、バルカン半島、中東、北アイルランド、カシミールなど長年の怨念が蓄積されているところは、相互の非妥協的な性格が、平和的終息にみえていても、握手をしたこと事態が発端になっているような具合である。これを暦で(図一の*1)みると例えばアイルランド紛争についてみると、民主的解決とみえる月は、“申八”の時で、終息する意味の“酉七”が繁殖の力(東南)をもってはいるが同時に辰九が現れる時期にもなっている。
 朝鮮戦争は、1950年“突如”というように記録されてはいるが1944年の“申二”の年に何らかの発端があったのではないだろうか? 1945年に朝鮮総督府が無くなる前の年である。このように暦と事件との関連を調べていくと長年の中東紛争について見れば、今年1998年8月のテロは、“辰九”が東に出た年であり、その上“辰六”が西北の現れた月であるからアメリカ大使館テロやその報復は単に火ダネが見えたのであって、このまま平和に収まるとはとても考えられないのである。この8月にはあちこちで地域紛争が起こった。これらが宗教に根ざしているのは“辰”に“六”が付随して現れ、六白金星が宗教や思想をあらわしているからに他ならない。この“辰六”が陽道へ出る1999年1、2月は、第一次、第二次大戦とは異なり、三辰がないので拡張戦争ではなく、誇りを掛け、又、主義の違いから各地で紛争が起こると思われる。
 歴史上のデータ(表一)が物語る内容がこれから起こるであろう紛争の見通しをより明確にするからだ。
 ではなぜ母親(酉)と暴れん坊(辰)であるのであろうか? 金星(酉)は水性(辰)を生む(金生水)からであり(図三参照)、金星(酉)が元気なとき(金性の旺が酉)言うことを効くのが木性(木性の墓が辰)であるからだ(金剋木)。(図三参照)
 “辰”は眠りから(西南)覚め、活躍期の東に出たとき一番争いが多く起きている(図一参照)。“辰”が暦にない“巳”・“午”・“未”の時、紛争が終結することが多いことが見て取れる。
 一方“酉”の時は水性・木性共に同時に影響を与える(図三参照)。従って、母親(酉)が元気な時(東・東南、及び“巳”の時)が終戦にたいする見方のポイントになるわけである。“巳”の時は生・旺・墓のリズムが金性(酉)を生み出すときだからである(図二の金気三合参照)。“戌”・“亥”・“子”の時は“酉”が姿を消しているので争いが起こることが多い。
 これらの“辰”や“酉”に関する存在の強弱によって争いが起こり、紛争が収拾してゆくことになるのではないだろうか。

1998年11月



表1 国際紛争の始まり

☆ 地支の辰が現れる時争いは起こる
☆ 争いを治める酉がない戌・亥・子のとき争いが多い

「図一」はここをクリックしてください。
第一次世界大戦は1907年の世界恐慌に起因するドイツ対イギリスによる帝国主義拡張戦争
1908 戊申二イギリス議会は軍縮案を否決
オーストリアはボスニアヘルテェゴヴイナ地方を併合。
セルビア人の反感を買った。
→→1914 甲寅五 第一次世界大戦開戦
終結1921 辛酉七

(開戦から7年後
 表2参照)
第二次世界大戦は1929,37年の不況によるファシズムの拡張
1939.9.1 壬申二ドイツはポーランドへ侵入
ベトナム戦争は共産主義拡張
1945.8 甲申二ホーチミンを議長とする
民族解放委員会をつくって全土決起
朝鮮戦争は共産主義拡張
1948.8  庚申二大韓民国発足 →→→
 (親米・反共の李承晩政権による)
1950 庚寅五突如北朝鮮が境界線を越え韓国に侵攻
1948.9.1 庚申二朝鮮民主主義人民共和国憲法制定
(プロレタリアート独裁の人民政権)
終結1953.7巳未六
1953.9辛酉四
(癸巳二)
終結1993 癸酉七
(表2参照)
湾岸戦争は世界石油市場を争う
1990.8 甲申二イラクはクウエートに侵攻 →→→  
1991.2 庚寅五多国籍軍はクウエート地上戦に突入


「図一」はここをクリックしてください。
第一次世界大戦は帝国主義対民主主義
1914.8 壬申五大戦開始国 日本→ドイツ・オーストリア
ドイツ→ロシア・フランス・ベルギー
イギリス→ドイツ・オーストリア
オーストリア→ロシア・ベルギー
フランス→オーストリア 等
第二次世界大戦はファシズム連合対民主主義の対立
1932  壬申五日本は満州を占領
ヒットラー政権成立 →→→
1938 戌寅八 日本は広東占領、
ドイツはオーストリア・スウエーデン占領、
英.仏・米側にも軍拡の動因
(37・38の恐慌による)
終結 1945 乙酉一

(開戦から7年後 表2参照)
ベトナム戦争はアメリカの覇権対民族主義
1968  戊申五第一次テト攻勢
終結 1969 乙酉四
中東紛争はシオニズム対イスラムの対立である。
1896  丙申五ヘルツルによる →→→→
「ユダヤ人国家」建設
1902 壬寅八ヘルツルによる
「アルトニューランド」出版
自由主義社会を描く
シオニストのユダヤ人ナショナリズムが確立
1996.2 庚寅八イスラエル テロ
中東和平崩壊
1998.8 庚申五ケニア・タンザニアでアメリカ大使館テロ
アメリカはアフガニスタン・スーダンのテロリスト拠点攻撃




ベトナム戦争は防共(アメリカの覇権)対民族主義
1956  丙申八ゴ・ジンジエム独裁の
共和国憲法公布  →→→
1962 壬寅二
1962.2 壬寅二
アメリカはサイゴンに
軍事援助司令部を設置
“宣戦布告なき戦争”に入った。
1964.8 壬申八トンキン湾事件でアメリカは
戦争拡大への足固めをした。→→→
1965.2 戊寅二北ベトナム爆撃開始
米軍増強(ブレイク米軍基地
襲撃される)

1968.2 甲寅二テト攻勢ケサン・サイ
ゴン・ユエで戦闘

終結1969 乙酉四(表2参照)
中東紛争はイスラム民族主義対アメリカの覇権
1992 壬申八ソ連邦の解体による
核物質拡散の脅威対策(CTR)に
着手  →→→
1998 戊寅二 イラクは核査察拒否

1998.2 甲寅二アメリカは攻撃示唆し、緊迫



表2 国際紛争の終結

☆ 地支の酉が力を持つ時、紛争は終結する。
☆ 争いの象である辰が暦にない巳・午・未のとき、平和が訪れる。図一参照
☆ 巳の時は酉を生むので(図二の金気三合を参照)平和に力がある。
☆ 付随している九星の一白水星は“愛”を
  付随している九星の四緑木星は“整う”を
  付随している九星の七赤金星は“喜ぶ”を意味する

第一次大戦
1919 己未九ヴェルサイユ条約27カ国参加
(敗戦国ドイツを除く)
1921 辛酉七ドイツマルクの賠償額決定実行
マルクの暴落に繋がる
中東紛争
1991 辛未九マドリード和平会議
 →
1992 壬申八 →

国会選挙が行われ
和平意欲の強い
ラビン政権発足

1993 癸酉七中東和平オスロ合意
ヨルダン川西岸地域からのイスラエル軍撤退の合意
ラビン・アラファト握手
朝鮮戦争
1993 癸酉七戦争挑発者をめぐる論争
の終結(スターリンと金日
成協議文書の発覚)

朝鮮戦争
1953.7 己未六
 (癸巳二)
停戦協定
1953.10.1 辛酉四米韓相互防衛条約
ベトナム戦争
1969.5 己酉四
。。・ 己巳五
パリ会議開かれる

1969.7 己酉四
。。・辛未三
南ベトナム派遣軍撤退

中東紛争
1969  己酉四「非宗教的民主的なパレ
スチナ」計画、ユダヤ
教・キリスト教・ムスリ
ムの単一国家建設を目標

1995.9 乙酉四イスラエルとPLOは拡
大自治に合意、アラファト
議長は本拠をガザに定めた。

第二次 世界大戦
1945.7 癸未三

ポツダム宣言

1945.8 甲申二

日本降伏宣言

1945.9 乙酉一日本ミズリー号上で調印

1945 乙酉一ドイツ軍の全面的無条件降伏

ベトナム戦争
1969.7 辛未三
 (己酉四)
南ベトナム派遣軍撤退
1972.9 己酉一臨時革命政府は和平解決案を提示

中東紛争
1979  己未三 エジプト・イスラエル和平条約締結1945 乙酉一 アラブ連盟結成(21カ国)

1979.9 辛酉一 キャンプデービッド合意

1993.9 辛酉一 イスラエル・ヨルダン
 (癸酉七) 和平条約合意

1993.9 辛酉一 中東和平オスロ合意
 (癸酉七)


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